お気に入りの一皿
私は料理がちょっと苦手だ。
野菜を切ったりすることが息抜きになることもあるが、丁寧に煮込んだり調味料で味付けしたり、美味しくなかったら嫌だな~と思えば思うほど気が乗りません。
出来る事ならずっと誰かに作ってもらった料理を食べていたいと思うし、料理をすることが苦にならない人と一緒にいたいとおもうばかりです。
ちょっと前のことです。
お皿や湯呑など焼き物の窯元に行く機会があり、福岡の小石原焼の窯元に行きました。
自宅に家族が買ってきた小鹿田焼のお皿やコップはあるものの、実際に焼き物の窯元に訪れたのは初めて。
小石原焼と言っても、窯元は50を超えるほどあるらしい。
実際に回れたのは10件も満たなかった。
理由は一つの窯元での滞在時間が長いこと。
どの窯元も17時には閉まってしまうから。
そもそも小石原焼のことをあまり知らずに窯元を訪れた私にとっては、どの窯元を訪れてもうきうきで、かわいい~イメージと全然違う!と飽きもせずに、何度となく反応してしまうほどでした。
偏に小石原焼といっても、窯元によってカラーが全然違っていて、オレンジや紫などカラフルなお皿がたくさんある窯元もあれば、少し地味な色味のお皿を多く取り扱っているところもあり、小石原焼でひとくくりにしてしまっていいの?と思ってしまうほど。
窯元をめぐっていろんなお皿を見ていると、あれも欲しい、これも欲しいと欲しくなるものばかりで、この雰囲気のお皿だったらパスタ用だな~とか、こんなどんぶりあったら素麺ですらすごく映えそう!とか、いろんな料理のイメージが湧いてくるような素敵なお皿ばかりで、早くこのお皿を使いたいなあと自然に思えてきました。
実際、自分で選んだお皿を使いたいためだけに、普段はめんどくさいと思ってしまう料理でも、楽しくおもえました。
内心、お皿なんて使えれば何でもいいと思っていましたが、今回自分の気にいる物を探してみると普段はめんどくさいと思うことでも楽しく思えたり頑張れたりするんだなと。
また窯元巡りに行くのが今から楽しみです。