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気づきたい

気づきたい

先日、通りを歩いていると、目の前の女の子がお父さんの腕に抱えられて泣いていました。その子にとって、きっと気に入らないことがあったのだろうなと思いながら様子を見ていると、ぽとりと、履いていた靴を放り投げてしまいました。

お父さんは気づかずに、足早にその場を去っていきます。

そのとき脳内に、昔、家族で遊園地に行ったときのこと……まだ小さい弟が靴を片方、失くしてしまった記憶がよみがえりました。

家族にも、周りの人にも、誰にも気づいてもらえなかった小さな靴のことを。

私は落とされた靴を拾い、慌ててお父さんを追いかけます。

思い切って声をかけると、マスクの下でもわかる微笑みを返してくれて、ありがとうございますと、頭を下げて再び歩き出しました。
スマホを見ていなくて良かった、その人のことを見ていてよかったと安心しました。


私は、「気づく」ということが苦手です。

悩んでいる人の話を聞いてあげたいし、助けてあげたい。できれば気づきたいし、察したいといつも思っているのに、いつも「知らなった」になってしまい、どうもうまくいきません。今回だって、たまたま、前を向いていたから気づけただけで。

――そう考えたとき、私は普段、
周りのことをちゃんと「見て」いたのだろうかと思いました。

 

今年もいろんな人と出会い、たくさんの人と関りを持つことになる。

色んなことに目を向けて、視野を広げられるような
知らなかった、を「知ってる」に変えられるような
そんな一年にしたいです。

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